チームワークを重視する仕事「エンジニア」

システムエンジニア

IT業界で活躍するシステムエンジニアの仕事をプログラマーのような専門職のイメージでとらえている人も少なくありません。エンジニア系の仕事でありながらシステムエンジニアの仕事は、システムを作るためにPCの前に座りきりになるようなタイプの仕事ではありません。プロジェクトリーダー的な役割を担う人と触れ合う機会が多い仕事です。企業のシステムを構築する仕事を任せられた時に、システムエンジニアはまずクライアントと打ち合わせを行います。コミュニケーション能力を発揮してクライアントの要望を引き出し、後に意見の相違によるトラブルが起こらないようにします。次にシステムの設計をして提案を行い、予算の見積もり作業まで行います。それから具体的なシステム作りが始まります。このようにシステムエンジニアはエンジニア系の仕事でありながら、対人間の作業が多い仕事なのです。

チームを編成するのも仕事の一つ

一つのシステムを作るためには、たくさんのスペシャリストが集まって作業を行う必要があります。設計したシステムをプログラミングするプラグラマ―や、構築したプログラムをテストして不具合がないかを洗い出すテスターなど、様々な人が関わり合います。チームのメンバーを選ぶのもシステムエンジニアの大切な仕事です。クライアントから提示されている予算内で作業を行うためには、プログラマーの人数もテスターの人数も無尽蔵に集めるわけにはいきません。プロ野球チームの編成担当者が、予算内で様々な年俸、能力を持つ選手を組み合わせて配置するように、システムエンジニアもシステム作りに必要な様々な能力を持つプログラマーやテスターを適切に選び配置する必要があります。

チームワークを深める能力が必要

限られた予算でシステムを作るため、人材が足りない場面も出てきます。一人一人のエンジニアが上げられる成果の総和を越えた成果を出すためにチームワークを発揮する必要があります。システムエンジニアはプロジェクトリーダーの役割を果たしチームワークを深めるために、適材適所の人材を集め、叱咤激励を行い、彼らのモチベーションを高めていきます。あるプログラマーの長所を活かし、苦手な部分を周囲のスタッフでフォローするような有機的なチーム作りをする必要があります。チームワークを発揮しているシステムエンジニアのチームは、予算内で素晴らしい成果を上げることができます。
IT業界は人手不足が続いています。優秀な人材がいつでも揃うわけではないITの現場でこそ、システムエンジニアを筆頭にプログラマーやテスターのチームワークの良さが必要になります。プログラマーやテスターはコミュニケーション能力が高い人ばかりではありませんので、システムエンジニアの人間力がさらに必要になるでしょう。