チームワークの障害となる人間関係
仕事の悩みは人間関係から始まる
学生時代は自由に付き合う人を選ぶことができますので、苦手な人やトラブルを起こす人とは距離を置くことができます。しかし社会人になり仕事を始めると、苦手な人やトラブルを起こす人と完全に距離を置くことはできません。好きな人だけで人間関係を築けば良かった学生時代とは違い、苦手な人も含めた人間関係を築く必要が出ます。人間関係が良い職場で働くことができれば、仕事が大変であっても、それほどストレスが貯まることはないでしょう。会社でのストレスや悩みのほとんどは、職場の人間関係にあると言われるほどです。職場選びをする時は、なるべく自分が有意義な人間関係を築ける職場を選ぶことが大切です。
いろいろな人がいる仕事の現場
職場には本当にいろいろなタイプの人がいます。仕事の現場ですので、プライベートまで一緒にいる必要はありません。表面上の付き合いをすればそれほどのトラブルにはならないと思うかもしれません。しかし事務的なやり取りに徹しているつもりなのに、いつの間にかトラブルの中心に引きずり込まれることもあります。陰口を言うのが好きな人、人と人が対立するように仕向けるのが好きな人がいる場合、避けていても「実はあの人が陰口の発端だ」と言うように無実の罪を着せられることもあります。長い目で見ればそのようなトラブルメーカーはスポイルされることになりますが、正社員として入社をしている人達は、そう簡単にクビになったりしません。周囲の人に散々迷惑を掛けて、全員があきれ返った頃にようやく異動になる程度です。
連携が取れない苦しさ
人間関係が上手くいっていない職場では、良いチームワークを望むこともできません。仕事をする時は必ず職場内でチームを作ることになります。社会人の基本である「報告・連絡・相談」、いわゆる「報連相」を大切にして仕事をすることになります。仕事の引き継ぎをして、連携をして仕事をしなければ、大きな成果を上げることはできません。しかし人間関係の悪い職場では、基本の報連相すら行われず、まともに仕事をすることができません。必要な書類が自分の手元にこない、自分だけが見られるはずの書類を誰かが見ている、自分だけ仕事が割り振られない、さらには無視をされ続けるような職場もあります。このような職場では、大きな成果を上げる以前に、大きなミスを侵してしまう可能性が高いでしょう。大きなミスが起きた時に、なぜか自分の責任になってしまう恐れすらあります。
このような職場で仕事を続けても将来的に良い状況になるとは思えません。留まり続けることを考えるよりも、職場を離れて再就職することを考えてみるべきケースかもしれません。