仕事におけるチームワークの正しい知識

「チーム」と「グループ」の違いを知っておきましょう。グループはメンバーの成果の総和がグループ全体の成果の総和と同じになります。一方でチーム全体の成果の総和は、メンバーの成果の総和よりも多くなることを前提にしています。最高のチームワークは、チームのメンバーが協力し合って相乗効果を生み、最大の成果を生んでいる状態と言えます。変化の激しい現代ではチームワークを大切にして、新しい価値観を生み出すことが大切です。

仕事上でのチームワークの重要性は高いです。チームのメンバーの個性を活かしたチーム編成をすることができるため、作業効率が大幅に上がります。個人には弱みと強みがありますが、強みだけを活かしたチームを作ることも可能です。個性的なアイデアをたくさん出すことができるため、ぶつけ合い統合をするプロセスでチームとして新しいアイデアを生み出すことができます。チームワークを大切にしているチームのメンバーは精神的な面でも有利です。常に高いモチベーションを保ちながら仕事に取り組むことができるでしょう。

チームワークが良い状態とは、チームのメンバー同士の仲が最高に良いことではありません。ビジネスシーンのゴールに向かい、メンバー全員が最高のパフォーマンスを発揮している状態を目指します。大きな成果を上げるための過程では、摩擦が起こるような意見も出し合う必要があります。大きな成果というゴールを決めることを最優先しているチームでは、このような摩擦も当然と捉えて、活発に意見を出し合うことができます。メンバーがこのような精神状態になっているチームはチームワークが良い状態と言えるでしょう。

チームには様々な役割が存在します。最も重要なのが「チームリーダー」の役割です。チームが大きな成果を得るために最高のパフォーマンスを発揮させる能力を持っていることと、メンバーから信頼されることが必要な能力です。その他にも、チームの雰囲気を良くする「ムードメーカー」や、苦言を呈してチームを引き締める「嫌われ役」も重要な役割です。公正な判断力でメンバーの意見をまとめる「まとめ役」もチームに欠かせません。